M&Aによる譲渡を意識できる経営者は会社の価値を常に認識できる

2016年12月26日

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売手

ここでは「積極的に売りましょう」という話をするわけではございません。
譲渡を考えるという意味合いについて触れたいと思います。

会社は社長が亡くなっても生存します。
オーナー経営者がリタイヤするパターンは大まかに分類すると下記の4つです。

(1) 相続
オーナー経営者が亡くなっても法律に基づき相続されますので家族に引き継ぐというパターン

(2) 清算
事業を順次閉鎖し、従業員もしかるべき期間と手続きをもって解散し、債権債務の無い
状態で手続きにより閉鎖するパターン

(3) 倒産
経営状態の維持が困難になり、民事再生及び破産の申し立てを行い、管財人の管轄で
処理を行うパターン

(4) M&A
第三者に対し株式の譲渡を実行するパターン

親族に後継者がいない場合など、相続を考えない場合は必然的に清算、もしくはM&Aを考えることになります。当然、事業が稼働しており従業員もいる場合はM&Aで第三者に譲渡した方が従業員の雇用も守られ、良いわけですが、リタイヤ後の人生設計によっては1円でも高く譲渡が実行できるよう準備しておく必要があります。業績が良ければ高値で譲渡ができる可能性は高まるわけですが、譲渡のタイミング、組織の状態、事業のスキーム、管理体制など様々な要因によって査定は変わってきます。

つまり、M&Aを視野に入れたリタイヤを検討する場合、それが将来的なものであっても専門家にアドバイスを仰ぎ、計画的に準備していくことが重要で、ひいては健全な経営状態に改善していくことにも繋がるのです。売ろうと決断する前にM&Aアドバイザーに相談を持ちかけられることをお勧めいたします。

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