接客業のマナーで大切なのは、常にお客様に敬意を持って応対することです。

接客はお店の掲げるサービスをお客様に提供する手段です。マナーが伴っていなければお客様に不快感を与えることになり、十分なサービスを提供したとはいえません。そのため接客は、決して押し付けであってはなりません。マナーを守るには、接客業に携わる者として高いプロ意識を持つ心構えが必要です。

【プライベートを持ち込まない】
どんな人でもプライベートで落ち込むことや不機嫌になることはありますが、お客様には関係ないため現場にプライベートを持ち込まないよう心がけましょう。

【商品に愛着を持つ】
商品に愛着があれば、お客様への説明やおすすめに自然と熱がこもるようになります。

【いつでもお迎えできるように準備する】
接客は、お客様が入店する前から始まっていると考えておくことも重要です。そのため就業中は、気を抜くことなく業務に取り組みましょう。

接客の心構えの他に、マナーにおいても重要な行動があります。

【相手の目を見て話す】
相手の目を見て話すことは、人と接する職業であれば必要な行動です。人の目を見て話すことが苦手な場合は、相手の眉間や鼻を見るようにしてみてください。

【接客業ではマスクを着用しない】
マスクをしながら接客してはいけません。なぜなら表情が見えなくなったり、声が聞き取りにくくなったりするためです。

【3種類のお辞儀を使い分ける】
接客業でのお辞儀には、挨拶時に軽く頭をさげる「会釈」、お迎えやお見送りの際に行う「普通礼」、お礼や謝罪時にする最も丁寧な「敬礼」があります。これは場面に合わせて使い分けましょう。

また動作の意味を知ると、接客への理解が深まります。待機時の手の組み方を例に挙げると、手は体の前で組むというマナーがあります。手を後ろで組むとお腹が前に出て胸が反ってしまい、相手からは偉そうな印象に見えてしまうためです。

さらに待機する際、左右どちらの手が上にあるかで意味が変わります。諸説ありますが、左手を上にした場合は相手へ忠義を尽くすという意味になり、右手を上にした場合は相手への思いやりや気づかいを表す意味になります。